2000年代以降著しい経済発展を遂げているBRICsの一角を占めるインド。インドの人口は12億人を越え、中国に次ぐ、世界第二位。経済においても、中国同様、高成長を続けています。
1人あたりのGDPでみると、東南アジアの主要国や中国のレベルに達していませんが、まだまだ未成熟な部分ある分、成長のポテンシャルも大きいです。
今後の発展が見込まれるインドには、日系企業の進出が増えてきてます。インドに進出している日系企業は、2013年に1000社を越え、今後においても増加の一途をたどることが予想されます。
インドに進出する日系企業の業種は、自動車、メーカ、商社、医薬品、サービスなど幅広く、日本人人材についても需要が増えてきています。
インド駐在員の求人、募集ポジションについて
インドの進出している日系企業の多くは、日本本社や海外支店とのやりとりを含む管理業務部門でのポジションが多く、また任される仕事も幅広いです。あと、海外営業、海外施工管理技術者、インド事務所の所長候補などといったポジションの募集もあります。
求人募集にある仕事内容の例は、以下のようになります。
- 自社製品の販売窓口である海外現地法人や担当代理店への営業活動
- 国際事業部・海外工場及び営業拠点の財務経理分野の管理業務
- 海外製造工場の建築施工管理
- 海外営業拠点のプロジェクト立ち上げ業務
- 海外進出支援コンサルティング業務
駐在員ポジションの求人を探すには
まずはネットを使って情報収集しましょう。希望する業界、会社があれば、片っ端からチェックする。そこで駐在員の募集があれば、コンタクトしてみる。また、転職サイトの「リクナビNEXT」にも数は限定されますが、海外駐在案件があったりするので、求人検索してみるのもいいでしょう。
ただ、海外駐在となると、求人数が限られてきたりして、自力で探すにはなかなか大変だったりします。そんな際は、転職エージェントを活用するといいでしょう。転職エージェントに登録すると、自力では探すことができない、非公開求人も紹介してもらえますよ。
海外駐在員の求人案件を扱っている転職エージェント
下記の大手転職エージェントであれば、取り扱い実績が豊富なので、あなたの条件に合った案件を色々と紹介してもらえますよ。
JAC Recruitment
海外転職、海外事業関連の転職に強いエージェントです。JAC Recruitmentは、インドなど世界10カ国に拠点があり、グローバルな転職サポートが特徴。日本法人がある企業での海外勤務、海外駐在案件を扱っています。
インドの駐在案件としては、海外営業、エンジニア・技術職、品質保証責任者、経理責任者などのポジションの求人があります。
英文レジュメの無料添削や英語面接対策などのサービスもあるので、インド駐在など海外転職を考えている方は、まずはここを抑えておくといいでしょう。
リクルートエージェント
リクルートが運営する国内最大手の転職エージェントなので、求人数が多く、海外駐在の求人も多数保有しています。転職成功実績No.1。リクルートエージェントだけで扱っている案件もあったりするので、インド駐在など海外駐在で考えている方は、いろいろ求人を紹介してもらうといいでしょう。
インド駐在案件の求人例
以下がインド駐在ポジションの求人例になります。
【募集ポジション】海外財務責任者
【仕事内容】
■海外拠点にてNo.2として現地経営を支えて頂きます。
■勤務地候補:インド(3000人規模)、メキシコ(800人規模)、中国、ベトナム。いずれの拠点も日本からの出向者は10名弱程度。
日本本社にて最大半年勤務頂き、赴任頂きます。
■求める職務:
経理・財務・税務・経営管理・法務・コンプライアンスを主務とし、場合によっては人事・労務等にも関与頂く。
■休日:完全週休二日制
【募集ポジション】新興国進出支援 税務コンサルティング業務
【仕事内容】
- 新興国進出に関する税務コンサルティングサービス
- グループ組織再編、統括会社設立等に関する税務コンサルティングサービス
- M&Aに関わる税務デューデリジェンス、タックスプランニング
※半年から1年、東京で勤務していただいた後に現地に駐在していただく予定です。
大手一角のグローバルファームでの募集。海外進出支援などグローバルビジネスに携わって頂きます。
上記は求人の一例です。なお、インド駐在案件における最新の求人情報は、転職エージェントに直接お問い合わせ下さい。
(参考)インドに関する情報
【インド情報】
人口:12億1,019万人(2011年センサス)※センサスは10年ごとに発表
一人当たりの名目GDP:2,036ドル(2018年)
日系企業進出状況:企業数 1,369社(4,838拠点)
備考:2017年10月時点
出所:在インド日本国大使館・ジェトロ「インド進出日系企業リスト」
進出企業:住友商事、三菱商事、伊藤忠商事、丸紅、双日、トヨタ、ヤマハ、キヤノン、デンソー、日立、東芝、ホンダ、東レなど
在留邦人:9,197人(2017年10月1日現在)
出所:外務省「海外在留邦人数調査統計(平成30年要約版)」
情報: インド概況 – ジェトロ