海外で働く、生活をするといった場合、現地通貨へ両替する必要が出てきます。例えば数年間、現地海外で生活する場合、両替する金額も相当な金額になるでしょう。
その際、重要になってくるのが、両替レート、両替手数料です。両替金額が大きくなる場合、両替手数料が、1ドル当たり1円変わるだけでもかなりのコストになります。海外赴任の際は、この点に注意して外貨両替するようにしましょう。
それでは、以下で詳しく見ていきたいと思います。
銀行での外貨両替について
外貨両替で一番に思いつく、一般的な方法として、銀行での外貨両替があります。例えば、国内の都市銀行の両替レートをチェックしてみると、1米ドルあたり約3円、1ユーロあたり約6円上乗せされた(両替手数料込みの)レートになっています。
情報元: みずほ銀行 外貨両替相場
このレートで、当面の滞在費がまかなえる2,000米ドル分を両替した場合、約6,000円が両替手数料として掛かります。
そして、レートはマイナー通貨になればなるほど、この両替手数料が大きくなります。また、郵便局でも銀行と同等の両替手数料が取られます。
店舗窓口での現金両替の場合、人(人件費)や店舗(店舗のコスト)を抱えることになるので、その分、両替手数料に転嫁されるのは当然ですよね。よって、銀行などで現金の両替はあまりおすすめできません。
金券ショップでの外貨両替について
次に銀行より両替レートが良いとされる金券ショップについてみていきたいと思います。
例えば、大黒屋の両替レートで見てみると、1ドルあたり約2円、1ユーロあたり約4円上乗せされた(両替手数料込みの)レートになっています。
情報元: 大黒屋 現在のお取引レート
このレートで、当面の滞在費がまかなえる2,000米ドル分を両替した場合、約4,000円が両替手数料として掛かります。
銀行よりは両替レートはいいですが、それでも結構な両替手数料が取られます。特に、ドルやユーロといったメジャーな通貨以外のレートはかなり悪くなります。メジャー通貨でないお金の両替であれば、日本より現地で、日本円から現地通貨に両替した方が、まだマシかも知れません。
クレジットカードを利用する場合について
ショッピング利用する
上記のように店舗で両替すると両替金額の数%の両替手数料を取られます。それであれば、なるべく店舗での両替は抑えて、クレジットカードでショッピング利用したり、キャッシングするのがいいかと思います。私も基本そのようにしています。
クレジットカードのショッピング利用の場合、VISA, Master, JCBによって為替手数料は若干異なってきますが、レート上乗せは大体2%程度。
米ドルであれば、レート的に誤差の範囲内かもしれませんが、海外で働くといったとき多いのがアジア、特に中国かと思います。そうなると通貨が人民元、タイバーツなどなります。こういったアジアの通貨はドルやユーロより両替レートが悪くなります。
クレジットカードは、中国やタイなどアジア圏でも普通に使えるので、いちいち両替するよりクレジットカードで決済するのがいいでしょう。
現地通貨をキャッシングする
あと、海外で現地通貨が欲しいといった場合、クレジットカードのキャッシング機能を使う手もあります。
キャッシングというと何となく抵抗がある方もいると思いますが、利用した分はクレジットカードと同様に翌月一括返済できるので、うまく利用すれば、それほど手数料が掛からなかったりします。
例えば、1ドル100円、金利18%として、1,000ドルを海外でキャッシングして30日後に返済するとします。この場合、1,000ドルは日本円に換算すると10万円になりますから、その場合の金利は「10万円×0.18÷365」で1日あたり約49円です。
これを30日分で計算すると「49円×30日」で約1,470円となります。一方で金券ショップで10万円分をドルに替えた場合の手数料は平均して2,000円ほどですから、ATMの手数料をプラスしても割安に現地通貨を調達することができます。
また、繰り上げ返済すると支払金利を圧縮することができ、手数料分をさらに削減できます。このように海外ではクレジットカードをうまく活用していくといいでしょう。
なお、海外赴任する方におすすめのクレジットカードは以下の記事で紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
さいごに
お金は大事なものです。手数料という無駄なコストになるべくお金を取られないようにしたいものですね。
海外で生活する際は、為替レート、手数料にも着目し、少しでも無駄な手数料を減らすようにしていきましょう。そして、お金は使う価値があるところに、生きたお金を使いたいものですね。