海外で働く、生活をするといった場合、現地通貨へ両替する必要が出てきます。例えば数年間、現地海外で生活する場合、両替する金額も相当な金額になるでしょう。
その際、重要になってくるのが、両替レート、両替手数料です。両替金額が大きくなる場合、両替手数料が、1ドル当たり1円変わるだけでもかなりのコストになります。海外赴任の際は、この点に注意して外貨両替するようにしましょう。
それでは、以下で詳しく見ていきたいと思います。
銀行での外貨両替について
外貨両替で一番に思いつく、一般的な方法として、銀行での外貨両替があります。例えば、国内の都市銀行の両替レートをチェックしてみると、1米ドルあたり約3円上乗せされた(両替手数料込みの)レートになっています。
このレートで、当面の滞在費がまかなえる3,000米ドル分を両替した場合、約9,000円が両替手数料として掛かります。
そして、レートはマイナー通貨になればなるほど、この両替手数料が大きくなります。また、郵便局や外貨両替専門店でも、銀行と同等の両替手数料が取られます。
店舗窓口での現金両替の場合、人(人件費)や店舗(店舗のコスト)を抱えることになるので、その分、両替手数料に転嫁されるのは当然ですよね。よって、銀行などで現金の両替はあまりおすすめできません。
クレジットカードを利用する
ショッピング利用
ショッピングの支払いにクレジットカードを使うのは、利用価値ありでしょう。VISA, Master, JCBによって両替手数料は若干異なってきますが、レート上乗せは大体1.63%程度。外貨両替して現金でショッピングするよりお得に買い物することができます。
海外キャッシング利用
クレジットカードがあれば、現地の海外ATMから現地通貨を直接引き出すことができます。例えば、VISAカードの場合、「Visa」または「Plus」マークのついたATMで引き出すことができます。
キャッシングというと何となく抵抗がある方もいると思いますが、利用した分はクレジットカードと同様に翌月一括返済でき、利用のされ方によっては両替の手数料よりもお得な時があるので、利用額をしっかりと把握しておけば特に心配はないでしょう。
例えば、1ドル100円、金利18%として、1,000ドルを海外でキャッシングして30日後に返済するとします。この場合、1,000ドルは日本円に換算すると10万円になりますから、その場合の金利は「10万円×0.18÷365」で1日あたり約49円です。
これを30日分で計算すると「49円×30日」で約1,470円となります。外貨両替所で10万円分をドルに替えた場合の手数料は平均して3,000円ほどですから、ATMの手数料をプラスしても割安に現地通貨を調達することができます。
また、繰り上げ返済すると支払金利を圧縮することができ、手数料分をさらに削減できます。なお、クレジットカードについてはこちらの記事をチェックしてください。
海外プリペイドカードを利用する
海外プリペイドカードを持っていれば、海外ATMから直接、外貨を引き出すことができるので、両替不要。また、キャッシング金利を払う必要もないので、よりお得に現地通貨を調達することができます。
中でもお得なのが、FX会社のマネーパートナーズが発行している「マネパカード」。マネパカードでは、入会金、年会費、チャージ手数料、ショッピング決済手数料などが掛かりません。
両替レートは、マネパカードはFXレートがベースになっているので、上乗せレートは0.7%程度とクレジットカードでのキャシングより有利になっています。
米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、並びに香港ドル圏の方は、マネパカードを使えば、お得に両替できます。海外赴任に備えて、一枚持っておくといいでしょう。
FXを活用した外貨両替
最近では、FXを使った外貨両替もできるようになっいます。FX会社が提供している「現受け(円を外貨に交換)」サービスを使えば、FXの有利なレートで、外貨両替することができます。
なかでも、便利なのはマネーパートナーズ。マネーパートナーズの外貨両替・受取サービスを使えば、FXレートを利用して格安で日本円を外貨に交換することができます。なお、詳しくは、以下の記事をチェックしてしてみるといいでしょう。
さいごに
外貨両替は、意外にコスト(手数料)が掛かります。海外で生活する際は、為替レート、両替手数料に着目し、少しでも無駄な手数料を取られないようにしましょう。
なお、カード作成やFX口座を作ったりする場合、手続きの時間も掛かるので、それも考慮に入れて、日本にいる間に準備しておきましょう。