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「これから中国で生活するのだけど、中国のインターネット事情はどんな感じ?」「中国にはインターネットの規制があると聞いているがどのように規制があるの?」「中国ではGoogleやFacebook、LINE、Twitterなどが使えないみたいだけどどうしたらいいの?」と思っている方もいるのではないでしょうか?
ここではそんな方に向けて、中国のインターネット規制とグレート・ファイアウォール(金盾)に関する情報を紹介します。
中国のインターネット規制について
中国政府は、自国にとって不健全と思われる情報をブロックして、情報統制をしています。これは、テレビなどのメディアに限らず、インターネットの世界においても、厳しい管理がされています。
インターネットの規制としては、外国のITサービス、アプリから入ってくる情報をブロックしたり、国内のITサービスにおいても検閲が入り、中国政府にとって都合の悪い情報はブロックされます。例えば、中国の検索エンジンの百度(Baidu)で、政治的なセンシティブを入れても検索NGとなります。
検索NGワードについて
中国共産党に批判的な言葉はNGワードとされ、書き込めばたちまち削除、検索することもできない。1989年6月の「天安門事件」に至っては、年や月日を表す「八九」や「六四」まで検閲・禁止対象となっている。政治指導者がらみのワードも検閲対象ワードになります。
政治的なワードに限らず、犯罪やアダルト関連など不健全と思われるものは、検索NGワードとなります。
グレート・ファイアウォール(金盾)について
中国ネット世界を情報統制している検閲システムが「グレート・ファイアウォール(金盾)」になります。この「グレート・ファイアウォール(金盾)」によって、Googleのサービスや、Facebook、Twitter、LINEなどもブロックされています。
中国本土で使えないインターネットサービスについて
中国の検閲システム「グレート・ファイアウォール(金盾)」によって以下のようなインターネットサービスはブロックされています。
Googleのサービスは使えない
Googleは検索サービスを始め、他のサービスにおいても使うことができません。以下のようなGoogleサービスは中国でブロックされており、利用不可となっています。
- Google(グーグル)
- Google MAP(グーグルマップ)
- Gmail
- Youtube(ユーチュブ)
SNS(Facebook、Twitter、LINE、Instagram等)も使えない
SNSにおいてももちろん規制対象になります。以下のようなSNSサービスは中国でブロックされており、利用不可となっています。
- Facebook(フェイスブック)
- Twitter(ツイッター)
- LINE(ライン)
- Instagram(インタグラム)
- Pinterest(ピンタレスト)
AmazonプライムやNetflixなどの動画サービスも利用できない
動画サービスはサービスエリア外ということで海外では以下のような日本の動画サービスを視聴することはできません。
- Amazonプライム(アマゾンプライム)
- Netflix(ネットフリックス)
- Hulu(フールー)
- TVer(ティーバー)
ニュースメディアも規制の対象
アメリカなどの西側メディアも規制の対象になります。以下のようなメディアは中国からブロックされていて閲覧できません。
- BBC
- CNN
- ウォール・ストリート・ジャーナル
- ニューヨーク・タイムズ
中国ではVPN利用が必須
上記のように中国では、日本で日常的に使っていたインターネットサービスやメディアのサイトは残念ながらブロックされています。
しかし、これらのインターネットサービスがないと、話になりませんね。なぜならこれらのサービスはすでに私たちの生活に浸透しているからです。
「インターネットで調べたいものがあるので、Google検索する」「今日は行ったことがないところに行くのでGoogleマップを使おう」「日本にいる友達とやりとりするのにLINEを使おう」「中国の生活をFacebookで発信しよう」などいろんな場面で必要となってきます。
もちろんある程度は中国のもので代用できますが、やっぱり中国の検索エンジンの百度(Baidu)よりはGoogleを使いたいですよね。そんな方がほとんどではないでしょうか。
そんな時利用したいのがVPNになります。VPNと言ったら難しそうな気がしますが、要は特別回線を利用して、中国の検閲システム「グレート・ファイアウォール(金盾)」を回避するものです。
実際、多くの中国在住の日本人がVPNを利用しています。VPNを利用すれば、中国のネット検閲を回避でき、ブロックされていたサービスを使うことができます。
中国で利用するのにおすすめのVPNは「NordVPN」
NordVPNでは、制限が厳しい中国でもVPNを使用できるように、難読化サーバーと呼ばれる、規制回避用のVPNサーバーを開発。このサーバーは、VPN通信を普通のHTTPS通信にカモフラージュすることで「グレート・ファイアウォール(金盾)」を回避できるようにします。
また、敢えて中国にサーバーを配置しないことで、中国政府の目に留まらないようにしています。これにより、難読化サーバーを介したVPN接続がブロックされる確率は極めて低くなっています。
NordVPNを利用することで、Googleのサービス(Google、Googleマップ、Gmail、Youtube等)やSNS(Facebook、Twitter、Instagram、LINE等)、動画サービス(Amazonプライム、ネットフリックス等)などを日本にいる時と同じように利用することができます。
NordVPNは同時に最大6台のデバイスで利用可能。スマートフォン、ノートパソコン、タブレットなど、複数のデバイスにVPNを入れることができます。詳しくはNordVPNの公式サイトをチェックしてください。
中国のインターネット規制は中国国内企業にも影響が及んでいる
昨今では、中国国内のIT企業においても規制が厳しくなっており、サービスの提供が制限されるなど、中国政府からの指導が度々報道されています。
中国ネットプラットフォームに対する規制であったり、ネット金融の会社に対する規制であったり、ネットゲームの規制であったり、配車アプリの会社に対する規制であったり、挙げていけばいくらでも出てくるほど、規制強化の動きを強化しています。
例えば、ネットゲームであれば、18歳未満の未成年者に対するオンラインゲームの提供を週末の金曜日、土曜日、日曜日および祝日に限り、時間帯は午後8時から9時までの1時間に制限する。それ以外の曜日や時間帯のゲーム提供は一律禁止すると言った規制が発表されました。
また、中国のネットプラットフォームであるアリババには、2021年4月、182億2,800万元(2,916億4,800万円、1元=約16円)の行政処罰を課すなど、特に中国の巨大プラットフォームを想定した規制が発表されています。
さいごに
現代社会において、インターネットは不可欠な存在となっています。中国の情報規制、ネット規制が厳しい中国ですが、自分自身のネット環境はちゃんと整えて、今の時代の流れをキャッチしていきましょう。
なお、中国でも引き続き日本と同様のネット環境を構築したいと考えている人は、VPNを利用してみるといいでしょう。
【参考】 NordVPN 公式サイト