住友商事の中途採用事情と転職者が見込める年収について

住友商事は、全世界に展開するグローバルネットワークとさまざまな産業分野における企業・消費者との信頼関係をベースに、多様な商品・サービスの国内販売、輸出入および三国間取引、さらには国内外における事業投資など、総合力を生かした多角的な事業活動を展開しています。

中途採用では、社内で育成できない職種や育成するのに時間がかかり、新卒が育つのを待っていてはビジネスチャンスを失う職種の人材を外部から採用するというのがスタンス。

従って、募集ポジションの職務を担えるスペシャリティが最も重視されますが、一方で他部門でもやっていける汎用性も求められます。

住友商事の年収・給与制度について

事務職も入れた平均年収が1300万円（有価証券報告書）であり、非常に高い水準です。年収例として以下のような感じになります。

給与制度の特徴

年次毎に昇給があり、賞与は業績の連動と個人評価の二つから成っている。
管理職（残業代なし）になるまでは年次＋残業量で決まる。ほぼ年功序列。
管理職になってからは実力と役職をベースに差がついてくる。

海外駐在になると手当も増える。海外駐在時においては、住居や車、医療費補助、食料品送付制度等、手厚いサポートが受けることができる。

住友商事の組織体制・企業文化について

他商社と比べても保守的な企業文化。風通しは部門によってかなり異なる。重工長大な産業担当の部門はかなり体育会的且つトップダウンな組織だが、メディアや新産業系の部門は相対的にリベラルと言える。

いわゆる日本企業なので、チームワークを非常に重視する。また同様の理由で、年功序列の体制がかなり残っている。法令遵守には非常に厳しい。

総合商社として対外的には積極的な海外展開を謳っており、また実際に海外駐在も多いが、企業文化はグローバル企業とは異なる。仕事の舞台は海外が多いが、組織体制･企業文化は非常に日本的。その分日本人には馴染みやすい。

海外勤務について

日本を代表する総合商社、住友商事だけあって、海外プロジェクトも多く、海外で働くチャンスは多いです。部署によっては海外と接点のない部署もあるが、自身が望めば異動の機会は与えられるでしょう（海外志向は基本歓迎される）。

住友商事の海外駐在員数について

合計：1088人
（北米：192人、ヨーロッパ：135人、中国：131人、インドネシア：59人、タイ：52人、アフリカ：39人、中東：36人、オーストラリア：34人、インド：34人、ロシア：32人、ブラジル：32人など）

（注）対象は海外出向者を含む海外人員。2015年3月時点。

（情報：週刊東洋経済　2016.4.16）

求められる英語力について

英語力TOEIC730点以上が最低条件として求められます。即戦力として、実用に足る十分な英語力（TOEIC860点以上相当）を備えていることが望ましい。

住友商事の転職を考えている方へ

企業のオフィシャルサイトで求人募集があれば、直接応募が可能です。ただ、直接応募の場合、返信がない場合も多いです。理由としては、厳選して面接をして人だけに連絡をする企業が多いため、よほどその人事の希望する経歴にピッタリあった人しか面接に進むことができません。

そのため大体の人は転職エージェントを通して応募した方が面接までいける確率が高まります。直接応募した方が確率が高まると考えている人が意外と多いのですが、正しくなかったりします。

なお、以下の転職エージェントならグローバル企業の求人に強く、住友商事の求人も抑えている可能性が高いので、相談してみるといいでしょう。

住友商事の会社概要