海外就職を機に、外資系企業で働こうと考えている人は、まずどんなスキルを身につけるべきか知っておきたいところでしょう。すでに語学などの勉強をして準備をしている方も、まだこれからリサーチする予定の方も、海外で外資系企業に就職するために必要なことを、より知っておく必要があります。
今回は、海外で外資系企業に就職するために、必ず必要とされるスキルを紹介したいと思います。
語学力は基礎中の基礎!それより大切なヒューマンスキルとは?
自立心があり、指示がなくとも自ら動ける人
外資系企業に入るとなると、やはり語学力が抜群でないといけないと思われている方が多いでしょう。もちろん、応募段階での書類審査や、英語面接がありますので、それらを突破できるくらいには英語やその他外国語ができなければいけません。業務が滞りなく行えるレベルの英語が使えれば良いのです。
言い換えれば、別にTOEICの満点を持っていなくてもいいわけです。例えば、私たち日本人が皆、漢字検定の1級の問題を解けるかというと絶対そうではありませんよね。漢字と英語を比較するのはナンセンスかもしれませんが同じく、TOEICでも英語圏の人が皆満点を取れるわけではありません。
試験を突破し、意思疎通ができ、読み書きに困らない程度であればいいのです。もっと重要なのは、自立している人かどうかです。
日本でも指摘されますが、指示待ち人間ではいけません。自分から率先して行動し、行動に対するフィードバックを元に、次の行動の目標などを設定できる人が望ましいのです。PDCA(Plan, Do, Check, Action)のサイクルをうまく使える能力が求められています。
自分の意見をきちんと言う!コミュニケーションスキル
よく欧米の方は自分の意見を主張するといいますが、これは小さい頃から率先して自分の意見を言うように教育されてきたからです。
また女性の強い中華圏でも同じことが言えます。特に一人っ子政策が長く続いている中国では、自分が一番でないといけない!というくらい個性が強いです。
このように、自分の意見をはっきりという外国の方々とうまくやっていくには、自分の意見をはっきりと言いつつも、相手の意見も尊重する姿勢が必要です。
つまり、一言で言えばコミュニケーションスキルです。あまりに主張しすぎるのもいけませんが、ここは絶対に改善した方が良い!と確信を持てる時は必ず意見を曲げない強さも時には必要なのです。
セルフマネジメントのスキルも必須!
体調管理や時間の管理ができなければならない
体調管理や時間の管理は、社会人にとって当たり前のことに見えますが、案外これが難しいのです。日本では残業することが一種の美徳とされていますが、海外では残業する人は無駄な労力を使っている、パフォーマンスが悪い、要領が悪いなどマイナスなイメージを持たれます。
もし残業続きで体調を壊してしまったり、遅刻してしまっても「やっぱりだらしないな」と思われてしまうだけです。それよりも、納期までに仕事を定時で終わらせるには、いつどのくらい、何をどのようにやればいいのかが、すでに頭の名で組み立てられている人の方が求められます。
自分で全てを管理し、最後には成果物をしっかりと生み出す。セルフマネジメントはある意味セルフプロデュースでもあります。
日本以上に、物事の管理が自分でできていないといけません。何回も上司やお客様からリマインドされているようでは、信頼関係も結べないからです。
目標を常に持っていられるモチベーション維持
やはり、外資系企業で働くということは皆高い意識を持っているということに気をつけなければなりません。様々な国籍の人がいて、共通の言語で話し、お互い目標のために切磋琢磨しています。チーム単位で仕事をする際も、自分だけが少し手を抜いてもいいのではないか、という甘い考えではうまくいきません。
実力勝負の世界ですから、サボっているとあっという間に同僚に抜かれてしまいますし、下手すれば解雇されることもあります。
成果が出せなければ、働いている意味はありません。漫然と仕事をするのではなく、着実にステップアップできるように、目の前の仕事に対して目標を高く持ち、モチベーションを維持しなければならないのです。自分を律して、モチベーションを保てるスキルがあるかどうかも重要なポイントです。
さいごに
外資系企業に就職することで、新しい世界を見ることができるのは間違いないでしょう。でも、そこに入社するのがゴールではなく、あくまでもスタートラインに立っただけです。
そこからどう成長するか、成功を押さられるかは、セルフコントロールをうまくできているかによります。まずは、自分に足りないスキルは何かを探してみましょう。
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