海外就職を経て、今後はやはり日本に戻って働こうという方は、また就職活動をすることになります。その際に気になるのは、年齢や経歴などでしょう。転職市場がまだ十分に成長していない日本では、(海外と比較すると)中途採用で会社に入る人はまだ少ないともいえます。
しかし、海外で培った経験を生かす仕事はいくらでもあります。まずは面接を突破して就職するために、どのような質問がよく聞かれるのか、また答える際のポイントは何かをお伝えいたします。
絶対に聞かれる「海外就職と帰国の理由」
回答はポジティブに、簡潔に!
海外就職をする人は年々増えていますが、それでも日本で、新卒でどこかの企業に入る人や、国内で転職をする人に比べれば、はるかにマイノリティーといえます。
特に日本では、外資系の会社や海外営業部などでない限り、大抵日本語だけで仕事ができてしまうほど社会が内需で成り立っています。必死に英語やその他外国語を身につけて、海外に働きに出なくても、選ばなければ職はあるという状態です。
ですので、なぜわざわざ海外に行ったのか、しかも発展途上国なら不便さもあるのにどうして行ったのかなどは絶対に聞かれるポイントです。
ただ単に、これは興味から聞いていることもあります。「海外で働いていた人が我が社に!?」という驚き方をされることもあります。
しかし、海外で働いていた経験のある方は、そんなに大それたことをしたという意識はないでしょう。ですので、「どうして海外へ行ったのか」「なぜ戻ってきたのか」という質問で戸惑わないように、当時持っていた目標や夢、またそれが果たせたのかどうかをしっかりと語ってアピールしましょう。
雑談の中に経験談を織り交ぜて興味を持ってもらう!
先にも述べましたが、面接官の方は単純に海外帰りの人に純粋な興味を持っていることが多いです。ですので、採用に関わる質問だけでなく、結構様々な雑談を持ちかけてきてくれます。それは、あなたに興味があるからです。
「どんな家に住んでたの?」「メイドさんを雇えるって本当?」などの生活に関わることから「やっぱり外国語がお得意なんですよね?」という肝心の業務に関わる点まで聞いてきてくれます。
外国語については後にも述べますが、できることを期待して面接に呼んでくれていますので、自信を持って自分のレベルをアピールすると良いでしょう。雑談の中に、業務で経験したことなどを織り交ぜれば、さりげないアピールになります。
海外生活・就職で得たものは何?という質問
バイタリティーや適応能力をアピールする場
海外生活というものは、衣食住など生活の根底に関わることをガラリと一変させられるものです。治安の問題、住む家のセキュリティ、食べ物の安全性など、日本より色々と問題があったりします。
このような全く異なる環境で生活し、職を得て働いていたということは、少なくともガッツはある方です。自分の力で、「外国人として」その地で生きてきたということは、バイタリティーがなければやっていけません。
会社でも日本人というマイノリティーです。街に出ても自分と同じ外見の人はほとんどいません。そのような環境で会社に馴染み、現地スタッフと協力して仕事をやってきたということは適応能力も高いというアピールに繋がります。ぜひバイタリティーや適応能力の高さを、エピソードを交えながら話しましょう。きっと興味を持ってもらえます。
語学はできて当たり前だと思われている!
先にも少し述べましたが、まず面接に呼ばれている時点で履歴書や職務経歴書の通過ラインを通ったということです。つまり、あなたが海外で働けるだけの語学力があるということはすでにわかっていますし、それを期待して業務を任せたいと考えられている可能性は十分にあります。
ですので、語学に関しては自信を持って答えましょう。語学だけをアピールすると、他に取り柄のない人と思われてしまいますが、上記で述べた適応能力などにプラスして、「外国語を使うことは支障ありません」というさらっとした受け答えができると完璧です。面接をしている方も、「やっぱりそうだろうな」と安心します。
謙遜も大事ですが、アピールの場を逃さないようにしましょう。正直にできることはできるといったほうが、自信があって海外生活を経た人間らしく見えます。
さいごに
今回は海外就職を経て日本に戻ってきた方が、安心して落ち着いて面接に臨めるように、ありがちな質問と答え方をまとめてみました。
もし書類審査を通過したら、自信を持って自分のことを存分にアピールしたいところです。具体的な経験談を織り交ぜて話せば、どんなことを任せようか、面接官の方もイメージがしやすくなるでしょう。