現在、日本で働いていても、ゆくゆくは海外就職をしたいと考えている方は、どんな業界でどのような職種に就くか迷っておられるかと思います。
海外で働くということは、商習慣だけでなく言葉も文化も全て違うところで新しいスタートを切るということです。ですから、チャレンジするなら体力も気力も十分にある20代のうちに!と考える方も多いでしょう。30代になると、もしかすると結婚したり子どもがいたりするかもしれません。
20代で海外就職する際に、将来の糧となるような選択をし、30代では満足のいく成果をある程度出したい方へのアドバイスをいたします。
このページの目次
20代から大きな仕事を任される!商社や物流の世界
大学を卒業し、就職して数年経つと25歳くらいになるでしょう。院卒の方は、就職した時点で25歳や28歳くらいですが、ここでは25歳くらいの方をターゲットにお話を進めます。
3年ほど企業で働くと、仕事のイロハも覚えてきて、もっと大きな仕事をしてみたいという欲も出てくるでしょうし、今自分が行っている業務だけでなく、全体的な視野で、仕事のフローを捉えたいと感じる方もおられると思います。
部分だけでなく、全体を掴むという意味では、モノの流れが学べる商社や物流業界に身を置くと良いです。貿易用語などが飛び交いますが、実務で身につけていけば良いので、就職を目指す段階では貿易実務の本などを参考にする程度で良いです。
むしろ、トラブルがあった際などに物流や製造がストップしないよう、どう工夫するかというスキルも身につきます。
ピンチをチャンスに変える土壇場の力がつきますし、人、物、金のフローがわかるので商社や物流の会社に入ってみると、仕事の大きさもやりがいも感じられるでしょう。
20代で業界を変えるメリットとは
人間は歳を重ねると、次第に固定観念に囚われやすくなります。手順どおりに仕事を進めることは、とても大切なことです。
しかし、マニュアル化されたものばかりに囚われていては、柔軟な対応ができません。若い頃にこそ、様々な経験をして、事象を比較できるようになっていれば、お客様への対応や、トラブル対応などに柔軟な対応ができます。
また、業界を変えることで今までは自分がお客様側だったりと、立場が変わりますので、どうすればお客様が本当に喜んでくれたのかなども考えられるでしょう。
すなわち、多角的視点で、1つの仕事を見ることができるので、業界を変えてみることは視野を広げるというメリットにつながるのです。
海外へ行くには社内の制度の使用や現地採用を視野に入れる
2016年にサントリーが発表した海外移籍制度など、日本のメーカーは海外進出に力を入れています。サントリーでは、海外の現地子会社に移籍したい人間を公募で募る制度が導入されました。
本社に戻ることはできないという点がありますが、これをメリットと捉えるか、デメリットと捉えるかです。駐在員は自分がなりたくても、なりたくなくても、会社の意向で全てが決まってしまいます。
それに対して、海外移籍制度ですと、自分の意思で海外へ行けます。新しく就職活動をするよりも、同じグループ内なので比較的安心でしょう。
また、海外で就職するなら一番早い方法が現地採用枠を狙うということです。大手企業はどこも海外に現地子会社を作って、駐在員を派遣しています。しかし駐在員はとてもコストがかかるので、日本人で現地に根ざした人間を欲しいを思うわけです。
現地採用者は基本的にいつでも仕事を変えられます。ステップアップとして、現地でまた違う企業に入ったり、外資系を狙うこともできますので、大きなチャンスの一歩でもあります。
20代後半でも間に合う!海外で必要とされる人材とは
ベトナムなどでは、5年間の社会人経験が必要とされるので、いわゆるアラサーの年齢の方が多くおられます。30歳になる前に海外で働きたい!と飛び込む方も結構おられます。だいたい20代後半の方が多いように見受けられますが、日本での20代後半の転職と何が違うのでしょうか?
海外就職では、20代後半でもじっくり育ててくれることがあります。なぜなら日本と違って、商習慣が全く違うこともあるので、日本式のビジネスをしても儲からないこともあるからです。
もちろん挨拶や社会人としての礼儀は求められますので、ある一定のビジネススキルは必要です。メールのレスポンスが早い、お詫びなどが素直に言える、自主性があるという点が必要とされます。
あとは適応能力があれば、現地の会社でもどんどん新しい仕事を学べますし、日本にいたころと比較にならない大きな案件も任されるでしょう。
さいごに
今、海外就職を考えておられる20代の方は、何がしたいのか、どうしてその業界へ行きたいのかを明確にしておきましょう。
将来のライフプランを考える良いきっかけになりますし、自主性がつきますので、責任を持って仕事に取り組めるはずです。
人生において、海外就職は一つの手段でありゴールではありません。海外で働くことで得られる件分の広さ、語学力、適応能力などを身につけていれば、帰国したとしても再就職は難しくないでしょう。
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